鳴子温泉郷
ゆとくらし

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ゆとくらし
鳴子 湯よみ文庫

「入浴と読書の相性の良さは、
鳴子が教えてくれました」

Robert Campbell
ロバート キャンベル
日本文学研究者、東京大学名誉教授。
ニューヨーク市出身。 主に江戸中期から明治の漢文学、芸術、思想などに関する研究を専門に行う。
テレビでMCやニュース・コメンテーターなどをつとめる一方、新聞雑誌連載、書評、
ラジオ番組出演など、さまざまなメディアで活躍中。
鳴子温泉では、東日本大震災以降、定期的に朗読会や講演会を行っている。

誰かと本を読むこと 
それは「混浴」と似ている

「鳴子で湯よみ」
東日本大震災を機に鳴子に足繁く通うロバート キャンベルさんが、
一冊の本を読み終えた先に表す、140字のつぶやき書評の書き方をレクチャーしてくださいました。
「鳴子を、読書も楽しめる温泉地にしたい」。そんな想いを抱くキャンベルさん。
四季それぞれの表情を映す鳴子で、〝温泉と読書〟という新たな文化を広げようとしている。
2018年12月、鳴子で行われたワークショップ。 集まった人たちと一冊の本を読み合いその感想をシェアできるこの場を、
キャンベルさんは「混浴のようなもの」と語る。 「パーソナルスペースはありつつもどこかつながっている大浴場。
みんなと一緒に本を読み合うことは、それとよく似ていると思うんです。
そんな愛おしい場に読書を近づける上でも、今日は大切な一歩になりました」。

「温泉×読書」は幸福を招く 江戸時代から続く大切な習慣

その考えは、キャンベルさんが鳴子に通ううちに感じたことだという。 「温泉から上がった時のピースフルな気持ちと、本を1冊読み終わった時の爽快感って似ていませんか? 入浴と読書との相性の良さは鳴子が教えてくれたような気がします」。 江戸時代の書物には、蔵書印として温泉名が記された本があるのだとか。 「常備品として宿に本を置いていたんでしょうね。 昔から̋〝読書と温泉〟は、〝well|being〟(幸福)を考えるときにすごく大切な手立てだったのかもしれません」。

人々を巻き込みながら本のある日々を身近に

 本から感じた想いを結び合う場を作ったキャンベルさん。 そして「湯よみ文庫」のこれからに、こんな希望を込める。 「本を自由に手に取ることができる場所を作って、宿泊客だけでなくこの街に暮らしている方に利用してもらいたいですね。一番のチャレンジは躍動的なブランディングを展開すること。 そして読書と温泉のつながりを誘うことができる〝温泉レンジャー〟のような存在も必要だと思います。 本を読むという静的なものと、イベントのような動的なものの中間にあるような場所を深めていきたいですね」

なるこ湯よみ文庫

〒989-6822
宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷121−1

鳴子温泉駅下車徒歩7分

鳴子温泉駅から162m
〒989-6822
宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷121−1

鳴子温泉駅下車徒歩7分

鳴子温泉駅から162m